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個別記事の管理2014-05-28 (Wed)
今日は市販の書籍の読了感想。

「ケルトの白馬」 ローズマリー・サトクリフ作 灰島かり訳
ほるぷ出版 本体1400円 

イギリスの丘陵地帯にある白馬の地上絵。
実際に存在するこの絵に、作者が物語をつけたもの。
族長の息子として生まれたルブリンは、原住民の血が濃く出て肌が黒く、人から好かれる存在ではなかったが、彼には絵の才能があった。
彼の唯一の友の婚礼の夜、敵が襲来。彼は族長の息子としての決断をすることになる。

以下感想など。








イギリスにそんな地上絵があったとは、恥ずかしながら知らなかった。
地上絵というと、ナスカの絵がすぐに浮かんでくるが。
確かにイギリスに白馬の絵は存在していた。
この物語の舞台となった「アフィントンの白馬」の地上絵は、紀元前1000年ぐらいのものらしい。
物語の中心となる馬の絵は、大きすぎて地上から確認できないそうな。
あちこちググってみたけど、リンクしたくなるようないい写真がみつからなかった。
地上絵は、書影が一番わかりやすいかも。
……書影、それもどこかから引っ張ってこようと思ったけど、うまくできなかったから、自分で本の写真を撮ったよ。

緑の中に白く浮かび上がる躍動的な絵。
馬かどうかもわからないけど、やっぱり馬だと思う。
kerutonohakuba.jpg
だれがどんな思いでこれを作ったのか、と想像すると妄想がかきたてられた。
サトクリフがこの話を書きたくなったのは理解できる。

主人公ルブリンは孤独な少年。たったひとりしかいない友をのぞいては。
周りの人も冷たいんだよなあ。
彼は族長の息子なのに、扱いがひどい。
そこは肌の色に関する差別的な皮肉が込められていると思う。

物語は静かに進み、白馬の絵ができあがってクライマックスへ。
ルブリンの決断に、なんとも言えない悲しさが残った。

この物語は、実際にある地上絵を元にした作り話なのだ。
実話ではないってわかっているのに、本当に大昔、この地で戦いがあり、白馬の絵を作ることになった人々がいたような気になってくる。
人々の汗や息遣いが感じられるようだった。

これがはっちゃけた主人公だったなら、読みたくなかったかもしれない。
「白馬の地上絵? よっしゃあ、俺にまかせとけっ!」……なやつだったら、私は無理だった(笑)。
おとなしく、物静かな少年ルブリン。
だからこそ、この作品は大きな余韻を残した。
満足度☆4
もう少し先まで続きを読みたかったよ。 でも忘れられない作品になりそう。
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