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個別記事の管理2014-09-18 (Thu)
今日は市販の書籍の感想。

「ヴァレンヌ逃亡 マリー・アントワネット 運命の24時間」
 中野京子著  文春文庫 610円

フランス革命が徐々に進行していく中、逃亡を企てたルイ16世一家を、王妃マリー・アントワネット側から描いた作品。

書店で衝動買いしてしまった文庫本だ。
この逃亡事件については、大昔、コミックの「ベルサイユのばら」で読んで知っていたが、細かいところまでは知らなかった。
小説としては説明っぽい部分があり、ドキュメンタリー番組をみているようだと思った。

王と王妃はギロチンにかけられる運命だと知っているだけに、逃亡を応援したくなるような気持ちで読んだ。
結末はわかっているのに緊張した。
過ぎてしまった過去は変えることはできないけれど、あの場面でこうしていたら、といういくつもの「もしも」を思い、逃亡に失敗した王家の人々とその周りの支援者たちの悲しい末路に気持ちが重くなる。

どこまでが史実かわからないが、とにかく、この本では王の決断の遅さが何度も示され、始終イライラさせられた。
なにやってんだよ、王様。
命がかかっている危機感もなく、馬車の外へ出るなど、周囲をひやひやさせる愚行を繰り返すだけでなく、優柔不断さにむかつきすら覚えた。
こんな愚図な王様なんていらない、これでは家来がかわいそうだ、と思ったのは私だけではないだろう。

焦るアントワネットにのんびりしすぎたルイ。
フランス王家の運命は最初から決まっていたのかもしれない、とも思った。

逃亡を必死で手配したフェルゼンがこの作品ではめっちゃできる男として描かれていて……惚れるわぁ……
ああ、もったいない。なんでこんないい男が身を破滅させる恋に命を捧げてしまったのか。
だからこそかっこいいのかな。
恋の為にすべてを投げ打った男。
……しかし、これは冷静に考えれば不倫だよ?
当時は不倫など普通にありということは作中でも説明はあった。
そういうことには寛容な社会だったらしい。
フェルゼンは、子持ちの人妻をあきらめられずひたすら尽くし、愛する人妻が死んだ後も独身を貫いた外人男、と言い方を変えればちょっと残念になってしまう。
それでも、彼の行動力、はんぱなし。当時はさぞかしもてたことだろう。


民衆側、あるいは、ルイの視点でこの事件を描いた作品も読みたくなった。
書店に行く機会があったら関連書を探してみることにする。
満足度☆4
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